今回は、シェアハウス型グループホームについて、もう少し詳しく紹介したいと思います。
シェアハウス型グループホームは、既存の住宅(一軒家)を利用したものが多いと思います。
もちろん、一軒家なら何でも良いというわけではなく、開設のためには様々な要件を満たさなければなりません。
まず、建物としては新耐震基準をクリアしている必要があります。間取りとしては、みうらんどの場合は全棟とも定員4名なので、4つの居室が必要です。つまり4LDK以上の間取りが必要になります。
また、利用者様の居住は、洋間であったり、和室であったり様々ですが、みうらんどでは6畳以上の広さを基本としています。
消防法の基準に従って、消火器の設置の他、各居室には自動火災報知設備 (自火報)を取付け、避難経路には避難誘導灯を設置します。
また、みうらんどでは利用者様のすべての居室に設備の一つとして防火カーテンを取り付けています。
安全面への配慮としては、初めからついていた棟もありますが、後付けで階段手摺、トイレや浴室に手摺を付けた棟もあります。また、各居室はドアが施錠できるようにしてあり、さらに、エアコンも設置されています。
一軒家のシェアハウスなので、浴室・洗面所・トイレ・リビング・ダイニング・キッチンは共用になります(これを「共用部」と呼びます)。
キッチンでは世話人が食事を調理をして、ダイニングで利用者のみなさんにご提供しています。
利用者様は、普段日中は就労先などに通われているので、お互いに顔を合わせるのは、朝夕の食事時くらいですが、食事をしながらその日の出来事や、世間の話題で盛り上がったりすることもよくあります。
食事が終わるとそれぞれ自室に戻られますが、時にはスタッフが食後の片づけや清掃しながら、利用者様の悩みや困りごとの相談を聞くこともあります。このように、利用者様が必要に応じて交流やプライバシーを選択できるため、孤独感を感じにくいのではないかと思います。
また、共用部には、利用者が共同で利用できる洗濯機や、キッチンにある電子レンジ、オーブントースター、湯沸かしポットといった家電も利用できるので、これらを個別に設備を揃える必要がなく、入居費用の節約につながると思います。
さらに、共用部の清掃やメンテナンスはスタッフが行うため、利用者様は自分の居室のみを清掃すれば良いというのもメリットといえるでしょう。
シェアハウス型グループホームでは、一軒家を利用するため、共用スペースや個別の居室も比較的広く、利用者様にとっても快適な環境ではないかと思います。
また、みうらんどでは、広さに余裕がある棟では、ペット(元保護犬)を飼っている棟もあります。
ご実家でペットと暮らしていても、一緒に入居できるグループホームは残念ながらほとんどないと思いますが、動物好きの利用者様は、ホームで飼っているペットの犬を可愛がったり、世話をしたり、一緒に散歩に行ったりしています。
ペットとのふれあいは、孤独感や不安感を抱える利用者にとって、心の癒しとなり、安定感を与えてくれます。また、精神的なリラックスを促し、ストレスを軽減する効果があります。さらに、ペットの世話、つまり、自分が大切に思う存在を育てることを通じて、自己肯定感や自己価値観が向上することでしょう。